最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

145.T2とSP

今僕の手元にあるカメラは、CONTAX T2と、ペンタックスSP。

かたやAF搭載、自動フィルム巻き上げのコンパクトフィルムカメラ

かたや露出もピントもフィルム巻き上げまでもマニュアルな一眼レフカメラ

 

どっちが持ち運びやすいかといえば、もちろんCONTAX T2

やろうと思えばデニムのポケットにも入る携行性の良さ。

その小ささでとてもよく写るレンズが付いている。

 

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T2は光を捉えるのが本当に上手いカメラで、陽に透かされた葉なんて最高だ。

なんだけど、これはフィルム撮ってるというより、デジタル撮ってる感覚に近い。

シャッター切れば良い写真が撮れてしまい、僕らの意思の介入の余地は少ない。

せいぜいピント合わせのポイントか、F値の調整くらい。

 

そこへくると、ペンタックスSPは楽しい。いや本当楽しいんだよ。

露出計で適正露出測って、ダイヤルいじって、ピント合わせて、

そしてシャッターを切るとやってくる、ミラーアップの衝撃と幕の走る感触。

 

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使ってるフィルムは同じなんだけどね、写りは結構違う。

一枚目のサンドイッチ、デジイチにも負けてないと思うよ。言いすぎかな。

あと二枚目の交差点の青さが僕の好みどストライクでさ、好きだなぁ。

 

で、どっちがいいかって言われたら、正直困る。

だってT2だって使いやすいし持ち運び楽だし良い写真撮れるんだもの。

ここでいう良い写真っていうのは「僕がいいと思った瞬間」で、

その瞬間を捉えるには取り出してパッと撮れるのが重要になる。

そこへ来るとペンタックスは、フルマニュアル故に時間が掛かるんだ。

 

こういうのでどっちを使おうかって悩むのを、贅沢っていうんだろうね。

違うかな?

 

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