最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

198.AGFA Vista plus 400

NATURA 1600が生産終了し、さてこれから常用フィルムはコダックアグファか、

とか思ってたらVista plus 400まで生産終了してたことがわかった。

丁度いつもフィルムを買ってるところから5本まとめて買ったタイミングだった。

 

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本当突然消えてしまった印象だ。「嘘だろ?」 と思いもしたが、

しかしAmazonでさっそくアホみたいな金額で売られているので本当のようだ。

これで現行のアグファのカラーネガは同じVista plusのISO200のものしかなくなった。

 

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アグファトイデジカメ時代にsensor505Dのメーカーとして知った。 

それからフィルムに移行して最初に試した数本のフィルムの中で、

暗所で撮ったアグファVista plus 400がすごく良い絵で、

思えばあれが「フィルムいいじゃん」って思うきっかけだった。 

 

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それからいろいろなフィルムにも手を出していたけど、 

アグファのはいつ戻っても大丈夫、みたいな安心感があった。

安定した値段と好みの色合い。現行で買えるISO400ではかなり安価だったし。

 

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カラーネガは、フィルムメーカーの技術の見せ所だったんだろうなと思う。

鮮やかな色合いを出すために、技術者たちが知恵と技術を駆使して生み出してきた。

そうやって生まれた色彩も、時代の流れと共に消えていっている。

 

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「安いから」っていう理由でモノクロフィルムを自家現像してる人もいるけれど、

僕はやっぱりカラーネガが好きだ。コストがかかってしまうのは仕方ないよ。

それでもデジタルには真似できない色が、VSCOが追いつけない絵があるんだ。

 

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Vista plus 400は、買い足せなければあと4本。

これすら撮り惜しむフィルムになるなんてなぁ。