最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

220.日本のガレージブランドとULバックパックまとめ

つい先日、主に登山用に使われるULバックパックを購入した。

ULとはウルトラライトの略。重たい登山道具を背負って持ち運ぶために、

本体重量は極力抑えらつつ、強度の出る素材で出来ているバックパックだ。

 

大手アウトドアブランドからもいくつもの種類が出ているのだけど、

人とは違ったものが好きな僕は国産のガレージブランドで検討を始めた。

作り手の人たちが既製のアイテムでは満足できず、

自分がいいと思うものを作っているのがガレージブランドの魅力だ。

本当なら自分でそれをやれるといいのだけど、まだそれができる状態ではないし。

 

調べてみてわかったけど、実に多くのブランドがULバックパックを作っている。

今回はそれをまとめてみた。一覧して見れるサイトがなかったからだ。

僕みたいに日本の小さなガレージブランドのULバックパックを探している人の、

何かの助けになるといい。

 

1. 山と道

www.yamatomichi.com

いきなり超メジャーなガレージブランド(?)、山と道。

鎌倉に工房を構える、国産でULバックパックを作るガレージブランドの走り。

ここで作られているのはMINIMINI2ONETHREEの計4種類。

ここのULバックパックが後発に与えた影響は絶大で、

後述のifyouhaveのhugなんかは特に影響を受けた見た目をしている。

最小のMINIのMサイズ25lから、最大のONEの55lまで、

サイズのバリエーションも豊かなのが特徴なんだけども、

とにかく根強い人気のブランドなので全種類が揃ってることはまずない。

今(2019年12月4日現在)はMINIが定番モデルとパターンオーダーを受け付けている。

 

2. OGAWAND

ogawand.com

山と道の代表の言葉を受けた小川さんが始めたULバックパックブランド。

ここは独自のADC(Adjustable Daisy Chain)システムによって、

容量が大きく変わるのが最大の特徴だ。フラグシップOWMは25〜50l。

他にも小型になったAcperience(15l〜30l)もある。

一度工房で背負わせてもらったこともあるのだけど、10kgの荷物も苦なく背負えた。

デザインも他のULバックパックとは一味違うシンプルなもの。

他ガレージブランドと違う点として、恒常的にオーダーを受け付けてくれている

というのがある。だいたいが期間限定オーダーなので結構希少だ。

とはいえ2、3ヶ月は掛かってしまうそうなので、よく考えてオーダーしよう。

 

3. ifyouhave

www.ifyouhave.org

先にも上げた、山と道に強い影響を受けているガレージブランド。

ここのULバックパックhugのひとつのみ。見た目やサイズはTHREEに近いが、

こちらは同じ型でS、M、Lの3サイズ展開がされている。カラーリングは3種のみ。

hugの名前の通り、抱きしめられるような抱え心地が特徴的とのこと。

聞いた話によるとhugは従来のハンドメイドから工場生産に移行しており、

厳密にはガレージブランドとは言いがたくなってしまっている気がする。

 

4. atelierBluebottle

atelierbluebottle.stores.jp

元鞄職人のご夫婦が立ち上げたガレージブランド。工房が実は近所だったり。

あらかじめ言ってしまうと、今回僕が購入したのはここのPAC-03R

他には大容量のPAC-03(Max48l)、日帰りハイク用のPAC-01(12l)などなど。

バリーションの豊かさでいえば山と道に並んでいると思う。

また作る人という点にも強いこだわりを感じるブランドで、

PAC-03Rは創業夫妻と付き合いの長い友人に委託して作ってるそうな。

細かいところまでこだわってるところが、ガレージブランドのいいところだと思う。

 

5. TORAYA EQUIPMENT

toraya.equipment

山梨県にあるガレージブランドで、他のとはちょっと違ったバックパック

196 JOURNEYという、厳密にはULではないのだけれど、旅をすることに特化した

バックパックを作られている(限定生産でULのもあるっぽい)。

真横に大きく開く開口部が最大の特徴で、パッキングが非常にしやすそう。

ここのバックパックも結構悩んだけれど、外側にポケットがないので断念。

バックパックは「あってもなくてもいい」より「ないと困る」で選ぶといい。

 

6. RawLow Mountain Works

rawlow.jp

色使いのポップさ、デザインの良さで他とは一線を隠すロウロウマウンテンワークス。

正直ガレージブランドと言えるか微妙なとこだけど、とりあえず一覧に載せておく。

Max28lのBambiと、Max40lのAntelopeがメイン。他にもサドルバッグなんてのも。

今までのブランドと比べると供給は安定していて、いくつかの店舗で実物を見れた。

特にBambiのデザインとカラーリングは秀逸で、容量さえ大きければと涙を飲んだ。

…そういえば嫁さんの登山バッグも探したいんだった。これでいいんじゃないか?

 

7. Nurc

www.nruc.net

吉祥寺のBRICKBLACKで出会ったガレージブランド。確か栃木のブランド。

ここのバックパックのSTREISANDは一目見て「うわ、これいい!」と

思ったんだけど容量がちょっと控えめだったり、加えて納品がまさかの半年以上(!)

とのことなので諦めた。さすがに長すぎる…

  

以上、7つのブランドを紹介した。僕がこの一ヶ月で悩んで調べた結果である。

とはいえ、多分僕の知らないブランドはまだあるだろうし、

これからもまたガレージブランドを立ち上げる人たちはどんどん出てくるだろう。

面白そうなバックパックが見つかったら、また更新したいと思う。