最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

050.呼んでいるのは誰なんだ?

大学時代の友人が語っていた事に触発されて。
今日は少しだけ、僕の仕事の話。


僕の仕事は、肩書き上はウェブデザイナーだが、
実際にやっているのはウェブデベロッパーの要素が強い。
java scriptも少しは書くし、最近はエンジニアまがいの事もしている。
PhotoShopIllustratorといったフォトレタッチ・イラストソフトよりも、
圧倒的にDreamweaverのほうが起動させている時間が長い。

最初はコーディングに嫌気すら覚えたが、もう慣れてしまった。
それよか言語を書いて実際に形に起こして行く作業に達成感を覚えてしまい、
将来的にはフロントエンドエンジニアになれればいいなと思っている。

友人が行っていたのは、コーディングが遅いのをどうにかしたい、という事だった。

コーディングの速度を決定付けるのは、いくつかの要素がある。
まずタイピング。これは訓練でどうにでもなる。
僕は中学時代からチャットや、『汝は人狼なりや?』というブラウザゲーをし、
そこで遊びながらタイピングを覚えた。なんせチャットの向こうの人は待ってくれない。
タイピングの速度は英語をどれだけ正しく早く話せるかと同じ事だ。
鍛えたいのならチャットをすればいい。だがピグはダメだ。
あれを僕はチャットとはいいたくない。それにユーザーも語彙が少ない人が多い。
今はそういうチャットしかないのだろうか? 探せばある気もする。

次に大事なのは、サイト構造の理解だ。
サイトのどこにどういうタグを配置して、それはどういうcssを当てるのか。
それによって周囲はどうなるか。floatによって崩れたりはしないか。
pタグひとつでアイコンからバックグラウンドまでのcssをフォロー出来るのか。
この思考にどれだけ時間と労力をかけるかで、コーディング速度は大きく変わる。
そして速度だけでなくメンテナンス性を高める事も出来るし、
html5に乗っ取ってやればセマンティックなウェブサイトを作る事が出来る。
同時にid、クラスの命名規則も考えてつけてやれば完璧だろう。
クソみたいなidやクラスをつけて適当なコーディング、なんてのは素人でも出来る。
そこでどれだけ拘れるかが、金を貰ってやっているか否かの違いになる。

最後になるが、一番簡単に速度を上げるなら、zen-codingの導入が早いだろう。
ただこれは上記の事を踏まえた上、手書きコーディングを経た後にやるからこそ
体感出来る爽快感だと思うので、最後の最後で導入をして欲しいなと思う。
どういったものなのかは語らない。あれは一種の『麻薬』みたいなものだしね。

コーディングはいくらでも早く出来る。そして正確にも出来る。
しかしどちらかひとつになってしまえばそれは仕事にはならない。
早く、正確に。僕が心がけなくてはいけない事を再確認する。