最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

055.変わる変わる変わる変わる

『遊ぶ』という言葉の概念は変化していく。


今日僕は友達三人と随分『遊んだ』。

具体的に何をしたのかというと、まず友達カップル二人と新宿に集まり、
喫煙具専門店でひとしきりのライターを眺め、
中古万年筆を扱う小さな店に行って目の前に並ぶペンに思いを馳せ、
その後仕事で使えそうな本を紀伊国屋書店で調べた後、
もう一人の友達と合流し中華料理をかっ食らった。
それが終わってからは店を変えて、だらだらと飲み食いをし、
カップルを見送った後でもう一人の友達とまずいコーヒーを飲んだ。

そう、これが今の僕の『遊ぶ』という事だ。
子供の頃から考えると随分変わってしまった。

子供の頃の『遊び』といえば、おにごっこをしたりだとか、
魚釣りをしたり、カードゲームをしたりする事だった。
中学になるとそこにTVゲームが加わり、教室の後ろに集まってゲームをした。
エアーガンを持ち出したりして随分色んな人に怒られた事もあった。

今の僕がしている事を、過去の僕は『遊び』とは云わないだろう。
だけど僕はそれを『遊び』だと云うし、これからもそうやって『遊ぶ』に違いない。
変化は加わるだけだと思う。色んな『遊び』を身体が覚えて行くだろう。
過去の『遊び』を忘れてる訳じゃない。それが出来難くなってしまっただけだ。

『遊び』を多く持っている人は幸せだと思う。
持っているだけではなく、それをフルに楽しめる人はもっと素晴らしい。
そして楽しんだものが最終的に勝ちなのだろう。
勝敗の話ではない気もするが、とにかく勝ちなのだ。

僕は勝ちに行くぜ。