最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

094.いつもの世界から色を抜いて

元々レンジファインダーカメラが作られた時代は、カラーフィルムなんてなかった。

所謂モノクロフィルムが主流の時代で、レンズ達もそれに合わせて作られていた。

だからといってカラーで使えない訳もないんだけども、

要するにレンジファインダーの性能を100%出すのは、モノクロなんじゃないかと。

そういう訳で、先日手に入れたカメラにモノクロフィルムを込めてきた。

 

 

この方の写真作例のひとつに心を奪われ、同じフィルムを求めた。

富士フィルムのAcros 100。幸いバリバリ現役のフィルムだった。

 

 

カラーフィルムは欲しいなと思ったヤツが軒並み生産終了だったので、

本当に嬉しかった。しかも安い。でも現像はカラーより高かったぞ。

 

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タイミングよく、大学の友達と写真散策に出掛ける予定があったので浅草へ。

豆かんてんで有名な梅むらさん。前には行列が出来ていた。

 

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やはり暗所だと被写界深度を浅くするしかない。でもこれは店内が目立っていいかも。 

お客さんは半分くらいが地元の人で、一様にあんみつを頼んでいた。

見てみたらたっぷりの餡子が乗っかっていて。そっちのほうがよかったな。

ちなみに肝心の豆かんてんの写真はない。最短1mじゃ撮れねえよ!

 

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なんとも不思議な組み合わせ。20代後半の女性の周りに少年達。

でも親子とかじゃないし、ご近所さん同士なのだろう。

浅草は表は観光客ばかりだけど、裏側はバリバリの下町だ。

 

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よく撮る地元の駅の一枚。駅の構造もあって絵になりやすい。

自分で撮っておいてなんだけど、すごく良い写真になったと思う。

 

フィルムでも子供の頃に触れていたのはずっとカラーだったから、

思えば人生初のモノクロフィルム撮影だった。面白いじゃん、モノクロフィルム。

しばらくはフィルムはモノクロで、カラーはミラーレスに任せる事にしよう。