101.LC-A+で撮ってみた
ライカの紹介で写真の紹介が遅くなったLC-A+。
使ってないわけじゃないよ、むしろライカとLC-A+の二台持ちが最近のメイン。
ライカにはモノクロフィルム、LC-A+にはカラーフィルム。
焦点距離も50mmと32mmなので、標準と広角という使い分けも出来てるね。
『ならズームレンズ持てばええやん』なんて、いっちゃダメだ。
エルマーとLC-A+がLC-A+たる由縁のレンズ、ミニターは全く別物なのだ。
ミニターの特徴として、高いコントラストと強烈な周辺減光がある。
いわゆるトンネル効果。スマホとかのアプリでも最近よくあるけど、それと同じ。
ただでさえコントラストが強いのに加えて減光が起きると、その色乗りが強調され、
いわゆる『ロモグラフィー』的な写真になってくれる。
画角32mmのせいだろうか、写真によっては左右の像が歪む。
前に持ってた28mm換算のDP1Merrillでは起きてなかったけど、まぁこれも味だろう。
なんでも味っていって済ませちゃうのはよかないけど、だってロシアカメラだし。
LC-A+は焦点距離が決められているゾーンフォーカスのカメラだ。
これは最初どうだろうなーと思ったけど、80cmという距離は結構身体に馴染む。
この写真も狙い通りねこじゃらしにピントが合っている。
大体80cmと1.5mは合わせ易いかな。これは本当、撮ってくうちに覚える。
LC-A+はライカと違い、露出計を内蔵している。なので暗所でも気にしないで撮れる。
ISO400で薄暗いバーでの撮影。ちょっと前ボケで、ウィスキーがブレちゃったな。
しかしISO400っていう数値は、なんとも撮り易いフィルムだ。一番好きかもしれない。
あとLC-A+といえば二重露光(一回撮影したコマに二重で撮影)が出来るのも有名だ。
これは会社からの帰り道で試してみた。ホームに立つ僕と、その前の風景。
使い方次第でとても面白い写真が撮れると思うけど、しかしあまり多様はしてない。
一ヶ月ほど使ってみて思うのは、LC-A+は『大食らい』だと言う事だ。
ひたすらシャッターを切るだけで、面白い写真が撮れる。しかも結構な確立で。
だから少しでも気になるものがあったら、ついついLC-A+に手が伸びる。
ライカは写真はもちろん、使う動作すらも楽しいカメラだけど、
LC-A+は純粋にフィルム写真を楽しむ為のカメラだと思う。
あの『バチョン』という、いかにもバネが伸縮してますという音だって、
楽しく面白い写真が撮れると思えば、なんら苦痛ではない。
さすが、オリジナルから31年、復刻から10年、愛され続けてるカメラだ。
トイカメラが好き、フィルムカメラを始めたいって人に是非オススメしたい、
あとは、その値段が許せるかどうかだけど(プラ製で2万8000円)。
安く買いたければ、2016年6月19日を待つのも手だと思う。