最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

114.冬の由比ケ浜へ

今週のお題「今年見に行ってよかったもの」

 

先日、友人夫婦からの誘いに乗って、三人で冬の鎌倉へ出掛けた。

 

実を言うと、この時期の鎌倉に行くのは今回が初めてだった。

僕は基本的に4月〜6月あたりに鎌倉に出掛けていたので、季節は初夏。

今回のような時期に行く目的が特に見当たらなかったから、というのもある。

 

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で、鎌倉辺りの寺社仏閣を少しだけ回り、人の少ない由比ケ浜へ。

本当はこの日は「紅葉を見に行こう」という話だったのだが、生憎の悪天候、

加えて今年の寒暖の変化の激しさが故か、紅葉は殆どなかった。

 

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一応見かけた紅葉をとりあえず撮ったけど、白いモヤが随分入ってしまった。

暗部の部分のコントラストは悪くないだけにちょっと残念。

 

で、冬の由比ケ浜である。これが思った以上によかった。

 

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この寒い季節、浜に海水浴に来ている人なんてのは当然のようにおらず、

僕らのように冬の海の見物に来た人か、漁師の人か。

遠くの方でウィンドサーフィンを愉しんでいる人達がかなり居た。寒くないのかな…

 

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途中、漁師の人達が船を揚げている場面に出くわした。

船に乗ってる女の子は、走ってる漁師の人の娘さんだろう。

そんな状態の船に乗ってられるなんて、ちょっと羨ましい。

 

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遠くの異国から人達もチラホラと。この人達にとって海は珍しいものなのだろうか。

それでも冷たい海水にはしゃぐ姿はなんだか、とても『日本らしさ』を感じた。

あと5年後になったらもっと増えてるのかな、と思うとちょっと億劫だな。

 

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波打ち際を歩いているとカラスが沢山集まっている場面に何度か遭遇した。

どうやら打ち上げられた海藻とかを食べているらしい。

きっとすごくしょっぱいだろうに……ミネラル不足なんだろうか?

 

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海へと水が流れ込んでいる場所で友達が気付いたのが、この模様。

水の流れがこんな不思議で綺麗な模様を作っているらしい。

少し崩しても、また形を変えて模様になる。これはずっと見ていられそうだった。

 

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最後の一枚。これは、本当に不自然に、こんな感じの場面だった。

一体誰なんだ、こんなところに弱り切った花を突き刺して帰ったのは…

写真にしたら結構絵になったよ。ありがとう。

 

もちろん、由比ケ浜はもう何回も行っている場所だ。

それでも来た事ない季節に馴染みある場所に赴くのは、

今までと違った一面が観れて良いと思った。

次は雪の降る由比ケ浜とか、江ノ島とかを是非見てみたいもんだ。

 

 

使用機材

Ernst Leitz Wetziar Ⅲc + summitar 50mm f3.5

AGFA Vista plus ISO400