最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

128.さよなら、CONTAX T2

これがつい先日の記事なんだけど。 

camera-stylo.hateblo.jp

ここに写っているT2は、もう僕のもとにはいない。

 

前回の記事の最後で少しだけ触れたことがあった。

それは「撮影枚数を少し残してフィルムが巻き戻ってしまう」というもの。

幸い購入店の中古保証一週間ギリギリのタイミング。

残っていた富士のVelvia 100を急いで撮り切って店に向かう。

それも28枚の時点で異音と共に巻き戻ってしまった。 リバーサル、高いのに。

 

お店に行く前に、店舗の人と現象のことを電話で相談した際に、

「多分モーターの不調だろう。レアケースでパーツも余ってるし、すぐに直る」

とのことだった。かかる時間は2、3週間とのこと。修理費も安くしてくれた。

 

預けて一週間後、店舗から電話がかかってきた。もう終わったのだろうか?

だけど電話口で言われたことは思ってもないことだった。箇条書きにすると、

  • 僕のT2は1990年のファーストロットのもの(T2でも年によって微妙に違う)
  • 買われてから今日に至るまで一度も修理に出されたことがなかった
  • モーターではなく基盤の不良で、こうなると修理はできない

こんな感じである。完結にいうと「もう直らない」だった。

ショックだった。初めてのT2をこんな形で手放すことになるなんて。

 

それから数日経って、T2最後のロールになった前述のVelviaがあがってきた。

 

FH000002

FH000007

FH000015

FH000009

FH000022

 

最後のロールも、きっちり仕事をしてくれていた。ありがとうT2。

 

 

そして二代目へと続く。