最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

172.Acruのちょうどいいバッグ、Lico

カメラバッグ、みんなはどんなものを使ってるだろう?

 

僕は先日までは父のお下がりの土屋鞄のお散歩カメラバッグや、

ランプラーのミラーレス用のカメラバッグを使っていた。

ランプラーのはよかったけど、土屋鞄のあれはどうも馴れなかったなぁ。

www.tsuchiya-kaban.jp

かねてからビビッときたカメラバッグを手にするのを目標にしていた。

amazonやらオリエンタルホビー、デジカメinfoの新着を睨んでいたものだ。

ONAのバッグとかはそのなかでも惹かれたけど、ちょっと高いのが気になった。

ONA カメラバッグ THE BOWERY (Field Tan) ONA014RT 国内正規品

ONA カメラバッグ THE BOWERY (Field Tan) ONA014RT 国内正規品

 

なんか半額くらいに落ちてるな。人気なかったんだろうか。

作りは良さそうなんだけどね。

 

で、そんなことをしていたある日、Acruのブログをなんとなく開いたとき、

そこに写っていたカメラバッグに一気に心を持って行かれた。一目惚れだ。

「え! こんなバッグ作ってたの!?」と思ってよくみると、

それはどうやら大阪本店でしか取り扱いをしていないようだった。

オンラインショップには影も形もない。

そこでお問い合わせフォームから、オンラインにないけど通販してくれないかと

半ば駄目元で聞いてみた。駄目だったら始まるまで待てばいい。

 

結果として、アクリュのスタッフの方は丁寧に対応してくれた。

僕が希望した写真数枚とバッグの寸法、各色の在庫。全部教えてくれた。

寸法をメジャーで測り、送られてきた写真で使い勝手を想像する。

「うん、これならライカもF2もいけるはず!」

 

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二週間後、僕の手元にはこのバッグがあった。Lico(リコ) という名前だ。

ぱっと見カメラバッグには見えない。ドンケとかとは一線を画している。

 

このバッグは開け口の仕組みが最大の特徴だ。 

アクリュの他のバッグでも使われている、くるくるとロールさせるタイプ。 

 

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左右のベルトを垂らしておいて、 

 

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真ん中の布の部分をくるくると巻いていき、 

 

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左右のベルトを巻いた方とは反対側でホックで留める。

人によっては「なんて面倒くさい」と思うかもしれない。実際僕も思う。

でも中にカメラを入れているのは大抵目的地への移動中であって、

そこに着いたらカメラは取り出しっぱなし、鞄の開け閉めも頻繁にはしないだろう。

むしろ開け閉めがしやすかったら無駄な動作が増えてしまうかもしれない。

リコは、そういった無駄な所作を自然と減らすように使い手が考えられる、

そんなバッグなのではないかと思う。そう思わなければ買わなければよし。

 

さて、バッグという以上、気になるのはその収納力だ。

見た目がかなりコンパクトなバッグなので、大して入らなそうに見えるが、

これが実によく入る。

 

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中はこんな感じだ。アクリュ独特の、取り外しのできる仕切りがひとつ付属する。

かけた時の身体側には大きなポケットがあるので、ここに手帳やらを入れておける。

 

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 はい、でこれが入れてみた例。

カメラは僕の持ってる中で一番でかいニコンF2フォトミック、

他は交換フィルム1本、鍵、財布、露出計、手帳とクリーニングペーパー(ポケット内)。

これだけ入れば十分だろう。撮影中はカメラを出すからもっとスッキリする。

 

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別パターンで、ライカとコニカC35のパターン。小さいカメラ同士なら二台持ちもできる。

見た目によらず大食漢なのだ。

 

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で、これが僕の最近のパターン。必要なものってこれくらいなんだよ、きっと。

財布はリーバイスのデニムに突っ込んでおけばいいわけだし。

これだけ持って、さらっと出掛けるのが格好良いと思うんだ。

あとはそれで良い写真が撮れれば、いうことはない。

 

FH000008

 

物事そう上手くいくわけはないんだけどね。

 

さて、このリコ。実はもうオンラインで販売が始まっている。

本当なら始まる前にこの記事をあげておきたかったんだけどね。

acru-shop.net

写真も当たり前だけど、いい。こんな写真ずるいわって思う。

 

カメラバッグらしくないカメラバッグ、という言葉も随分変わりつつある。

もはやドンケのバッグやメッセンジャーバッグは単なるカメラバッグになった。

リコは本当の意味で、カメラバッグらしくないカメラバッグだと思う。

そんなバッグを探している人はぜひどうぞ。

 

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