最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

209.ライカM2

camera-stylo.hateblo.jp

 

この記事で紹介していたM2が修理から返ってきた。

本体の調子というより、巻き上げスプールの問題だったそうだ。

サードパーティー製で、フィルム挟む部分が妙に硬かった覚えがあるけど、

それも関係あるのかな。ともあれ戻ってきたライカにフィルムを通すと、

一発でパーフォレーションとギアが噛み合って巻き上げが完了した。

 

 この時はちゃんと使えるまで三週間掛かるとは思ってなかったな。それは置いといて。

 

僕が手に入れたライカM2は、標準画角35mmのレンジファインダーカメラだ。

ずっと使ってきているバルナックライカや、伝説的なライカM3の画角は50mm。

M型を買おうと思った時、ちゃんと使い分けができたほうがいいなと思い、

あえて35mmを選びつつ、M4とかも考えたけど、よりクラシックなM2を選んだ。

ちなみにM2は初期と後期で造りが微妙に変わってくるんだけど、

僕のは初期も初期、製造が始まって1、2年目くらいのモデルだ。

 

修理から返ってきて、巻き上げチェックをしてから早速フィルムを込めた。

下手にアグファとかを使って泣きたくはなかったので、ロモのISO400を。

そしてレンズはコシナフォクトレンダー カラースコパー 35mm f2.5。

 

FH000006

 

レンジファインダーと広角レンズは、絞ってパンフォーカスが基本だと思ってる。

薄くてそこそこの解放値、そして新品だからチリクモリを気にしなくていい。

ついでにコーティングも現代のだから逆光性能もよくフードなしでも十分。

シャッターを切った時の音はかなり小さく心地良い。写りには関係ないけどね。

 

FH000012

 

薄い日差しもきちんと捉えてくれてる。フォクトレンダー銘のレンズは初だけど、

やっぱコーティングがしっかりしてるレンズはいいね。

同じコシナでツァイス銘、Tコートのレンズがあるけれど、どんな感じなのだろう?

C Biogon 35mm f2.8はちょっと気になってるけど、それよりNokton 35mm f1.4か。

Mマウント買ったらレンズ悩むだろうなと思ってたけど、案の定。

 

FH000008

 

M2はバルナックから造りが見直されて、最短撮影距離が少し短くなった。70cm。

まぁ50mmで最短1mだからまぁまぁ寄ってるようには撮れてたけどね。

ちなみに70cmは(人によるけど)大体腕を伸ばした時の長さと同じくらい。

テーブルで向かい合った時に写真を撮るには、それくらい寄れればいいのさ。

 

FH000023

FH000022

 

久々にこういう、レンジファインダーらしい写真が撮った気がするな。

学生の子達が向こうから走ってくるのを見て、F8〜F11くらいに絞って置きピンして、

振り向き様に撮る。踏み出してるタイミングに合わせるのがすげー難しい。

二枚目は結構いい感じに撮れたんじゃないだろうか。

 

FH000032

 

土曜日に東京テレポートで行われた、よなよな超宴2018にも持って行った。

広角だからと絞って、カメラも掲げてノーファインダーで。雰囲気重視。

 

FH000035

FH000036

 

逆光でも雰囲気よく撮れてる。ケラレちゃうからフードはつけたくないんだ。

この二枚で気づいたけど、高速シャッターでバウンドが起きてるっぽい。

M3やM2でよく起きる現象らしいけど、こういうことか。うーむ。

高速使わなきゃいい話だけど、やっぱり一度中村光学さんに出したほうがいいのかな。

 

というわけで、人生初のM型ライカはこんな感じ。

思うところはたくさんあるけれど、せっかく迎えることが出来たのだし、

これから使い込んで自分のものにしていきたい。