最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

109.僕とライカ、はじめの一年

今週のお題「今年買って良かったモノ」

 

僕が幼少期を過ごした時代にはフィルムカメラがあった。

それが気付いたらデジタルカメラが世間では一般的になって、

僕もそれにならってデジタルカメラを使い、写真が好きになっていた。

 

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生まれて25年、気付いたら自分はおろか、

親よりも長生きして、世界を旅してきたカメラを持ち歩いている。

レンズも随分試してきた。まだこれからも変えるかもしれないけれど、

ボディはこのままずっと使い続けるだろう。

 

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ふと気になって、自分のライカのシリアルナンバーを検索したら、

去年のアメリカのeBayでズミタールと一緒に売りに出されているのを見つけた。

(※最近手に入れたズミタールは、それとは違った。そりゃそうか)

そうか、君はアメリカから来たんだな。

 

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製造年は1946〜47年頃。当時のドイツは敗戦国で、

恐らくこれを買ったのは進駐軍として来ていたアメリカ人だったんだろうな。

その人は多分もうこの世にはいなくて、そしてカメラは日本へと渡り、

レンジファインダーの存在を知ってあわあわしていた僕の元へやってきた。

 

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多分僕が死んだら、このカメラはまたどこかに渡って行くんだろう。

たくさんのものをそのシャッター幕に通して。

それまでは僕と一緒に色んなものを見て行って欲しい。

 

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 (多分、ライカ使い始めて最初のフィルムの一枚。)

 

明日はデザフェスです。お立ち寄りの際は是非。

www.designfesta.com