141.ジャンクかごからやってきた
先日T2のフィルムを出して現像を待っている間、
カメラのキタムラの中古品売り場をブラついていた。
そこを覗いたところで大抵は「わーたっかいなー」と思うだけで、
冷やかすのがいつものことだったんだけれども、
その日僕はジャンクかごの中に「おっ?」となるものを見つけた。
1000円でジャンクコーナーに転がってたペンタックスSP。SMCタクマー付けて使ってみる。シャッターは割とちゃんと切れてる気がするけど、一本撮り切らないとなんとも。 pic.twitter.com/i4w75miq5t
— オツヒト (@_otuhito) 2016年6月26日
これは現在のリコーペンタックスの前身である旭光学が出していたカメラで、
当時大卒の初任給が2万だったところ5万もして、それでも滅茶苦茶売れたらしい。
それだけ売れたカメラだから、今では使われなくなったのが大量に存在し、
ジャンクコーナーの常連カメラと化してしまっている。
僕も今日に至るまで、たくさんのペンタックスSPを見てきた。
一度ジャンクを買って修理しようと思ったけど、結局分解出来ず仕舞。
今回のも多分幕がずれたりしてるんだろうなーと思った。
けどそうではなかった。幕はピカピカだったんだ。
シャッターも速度変えればちゃんと動いてる。ミラーも跳ね上がる。
「もしや、これはいけるんじゃないか?」
早速持ち帰り、ミラーレスの時使っていたSMCタクマー55mm/1.8を付け、
コダックのスーパーゴールドISO400を込めてみる。
巻き上げノブを回して、ちゃんとフィルムが巻かれているを確認した。
タクマーはちょっとカビがあったけれど、さてどうだろう。
いや、驚いた! 全然普通に撮れるじゃないか! なにがジャンクだ!
ちょっとピント合わせが難しいところがあるけれど、
久しぶりに味わうf1.8レンズのとろけるようなボケは素晴らしい。
さらに言えば最短撮影距離は45cm。だから花も寄って撮れる。
もちろんf8くらいまで絞ればしっかしとした写真になるしね。
正直そこまで期待してなかったら、普通に良く撮れてびっくりしてる。
これはメインカメラのひとつにできるかもしれない。