157.「いいカメラの価値」を考えながら9年前のカメラを使う。
前回に引き続き、IXY DIGITAL 10の写真を紹介していく。
このデジタルカメラに搭載されているセンサーは1/2.5型CCDセンサー。
現在のエントリーコンデジが1/2.3型だからそれ以下だ。時代を感じるね。
カメラの設定は、
・ポジフィルムモード(ポジフィルムらしい色調を再現)
・画面中央AF
で撮った。当時の最新の機能は概ねオフに。さながらフィルムカメラだ。
最短10cmまで寄れると、フィルムではできなかったことが色々できる。
しかし、光量があれば本当によく写るね。一枚目の発色の良さは目を見張る。
小さいセンサーでf2.8だからボケ方には限度があるかな。
ピントの合ってるところはしっかりシャープだ。
起動も早いのでサッとポケットから取り出して撮れるのも良い。
これと比べたら、iPhoneのカメラ起動が面倒臭くって。
あと数ヶ月で発売から10年。僕が手にいれたのも発売まもなくだった。
一緒に10年目を過ごしてほしい。けど、もし壊れても、同じ機種を買うかも。
不満点といえば絞り優先AEがないことと、高感度があてにならないくらい。
35mmの広角を基準にしたズームレンズ、
煙草よろしくポケットどころか胸ポケットにも収まるコンパクトさ、
小さいけれどきちんと覗いてカメラを構えられるズーム連動ファインダー、
あとは絞り優先AEとISO3200まで耐えられるカメラが出たら買うよ。
そんなカメラはもう二度と出てこないなんてこと、わかってるんだけどね。