最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

153.被写界深度目盛ってしってるかい?

タイトルのままだ。僕は知らなかった。

これ、知ってる人ってどれくらいいるんだろう?

まさか僕だけ知らなかったのだろうか。もしそうだとしたら大変はずかしい。

とりあえず知らなかった体で読んでもらいたい。

 

これは古いレンズになら大抵ついているものだそうで、

僕はスイートロードさんのブログで知った。

 

SX-70 FOREVER Blog : 何となくで撮って、ピントを合わせられるぼくからの提言

 

これを見てから自分のエルマーを見てみると、確かにそれっぽいのがある。

 

Untitled

 

上の状態であれば、F22の時は1.8〜1.9m以降の被写体はピントが合うといった感じ。

この状態にしておけばファインダーを覗いてピントを合わす必要もなく、

あっ! と思ったタイミングでシャッターを切ることができる。

 

こうなってくると、本当にそれで撮れるのか気になってくる。

もしこれが可能ならかの名機、ローライ35だって怖くない(日中なら)。

というわけで早速試してみた。カメラはバルナックライカとエルマー50mm/f3.5。

使ったフィルムはローライ RPX400。モノクロで気になっていたフィルムである。

  

FH000006

 

FH000007

 

FH000009

 

これらは全部距離計二重像で厳密なピント合わせをしないで撮ったものだ。

どれもこれもピント合わせしてもよかったんじゃない? っていうものだけど、

それでも目測でピントを確実に合わせられる方法に変わりはない。

それにしてもRPX400は不思議な色を出してくれた。粒子もとても滑らかだ。

 

ピント合わせのファインダーを眺めることなく、

構図だけ決めてサッと撮るのは、とても気持ちのいい所作だった。

これからボカしたいって思う時以外は、なるべくこれで撮っていきたいね。

 

FH000022

 

何気なく撮った一枚が、今回の一番だった。