最後のフィルム世代より

終わりが来る前に、まだ出来る事がある。

119.ライカが戻ってきた

年末〜年始に掛けて、撮った写真に光線漏れが起きるようになってしまった、

僕のバルナックライカ Ⅲc。さすがにこのまま使えないのは耐え切れないので、

馴染みの修理業の人にお願いをしてみた。自分で分解するのはちょっと怖いし。

 

最初はシャッター幕の不調かなぁーと思っていたんだけども、

お渡しした翌日、その人から一枚の写真を添付されたメールが送られてきた。

 

 

なんと、ファインダー裏のビスがひとつなくなっていたのだ。

開けたことは一度もないので、多分買った当初からずっと無かったんだろう。

ここに特定の角度から日光が差し込んで、光線漏れを起こしていたのだ。

 

FH000021

 

結果こんな感じなる。ファインダーの位置と、光線漏れの位置はドンピシャだ。

なのでシャッター幕は裏側が劣化し始めていたのはそのままに、

この部分のビスを止めてもらうことにした。

 

それから週明け、修理が施されたライカが届いた。

早速エルマーを付け、業務用フィルムを込めて試し撮りをしてみる。

 

Untitled

Untitled

Untitled

Untitled

 

上がってきた写真を見てホッとした。ちょっと条件が異なるかなーと思ったけど、

反射光を取り込んだ写真でも起きなかったので、おそらく大丈夫だろう。

それよりも、エルマーの描写に改めて驚いた。特にコントラストと発色が良い。

業務用フィルムでこれだけしっかりとした絵が出てくるんだから、

ちゃんとしたカラーネガでしっかりと撮りたい欲が出てきた。

 さて、今年はいったい何をライカで撮りに行こうかな。

 

 

最後に、東京の学芸大学駅の写真店「monogram」に写真を展示しています。

東京・学芸大学「monogram - モノグラム」|写真店・ギャラリー・雑貨販売・Web企画&デザイン

期間は明日までなんですが、お昼あたりには僕も在廊するつもりです。

お時間あれば是非に。