082.レンジファインダーについて思った
最近、フィムルカメラにも興味が出ていた。
というのは、簡単な話でマニュアルフォーカスで写真を撮る事が増えたからだ。
オートフォーカスのレンズも勿論持っている。しかもそこそこ良いヤツ。
でも最近は保存ケースの中にずっと仕舞いっ放し。
失敗が絶対に許されない、限られた時にのみ引っ張り出して来るくらいだ。
鞄に入れっ放しになってるのは、前回紹介したタクマー55mm f1.8だ。
先日、靴の紐が千切れたので新調するついでに、お店の人とカメラの話をした。
その人は前にSIGMA DP1Merrillを持って行ったら反応してくれた人で、
話せばオールドレンズを丁度探しているとの事だった。
持ってるカメラは僕と同じマイクロフォーサーズ。勧めない訳がない。
結論とても気に入ってくれていたけど、あれから一体何を選ぶんだろう。
なんかものすごい名前のレンズ言ってたなぁ。あれ買っちゃうのかな…
とまぁ、それくらい僕はタクマーに信頼を置いてる。良い写真は間違いなく撮れる。
設定はもちろんマニュアルで。たまーに焦ってる時はプログラムオートに任せちゃうけど。
オートフォーカスからマニュアルフォーカスへ。
マイクロフォーサーズマウントからM42マウントへ。
じゃあその次は? ミラーレスからレンジファインダーしかないだろう。
元々、フィルムカメラに全く興味がなかった訳じゃない。
僕がDP2xを買って間もない頃、大学時代の友人がくれた一冊の写真集。
作家はケヴィン・メレディス。海外の写真家で、フィルムカメラを使った作品を作ってる。
- 作者: Kevin Meredith
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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彼の写真は、テクニックは勿論だけど写りがとても良かった。
ギトッとした色乗りに、ザラついて綺麗すぎない画面。
僕が初めて「あ、フィルムカメラ、いいじゃん」って思った本だった。
今でもこの本は僕の大事な一冊だ。
ケヴィンが使ってるカメラで一番有名なのは、LomoのLC-A+だろう。
多分カメラを知らないような人でも、一度見た事があるんじゃないだろうか。
ほら、アレだよ。ヴィレッジヴァンガードのトイカメラコーナーにあった、
ガラスケースの中に鎮座して、値段見てびっくりするようなカメラ。
色々調べた今でも思う。バカじゃないかって値段。あの性能で3万もするのだ!
勿論世界中にファンの居る、希代の名器って事は重々承知だ。
それでも3万はひどい。ファインダーがアテにならない時点でイヤになる。
(とかなんとかいって、しばらく経ったら買ってそうだから怖い)
そう。ファインダーだ。E-M5を使うようになってからというもの、
僕はファインダーがあるカメラは信頼出来る、みたいな呪いに掛かった。
もうあの背面液晶だけのカメラは買う事はないだろう。
でも、DPシリーズで良いのが出ちゃったら話は違うかも。アレは別だ。
で、色々調べた結果、レンジファインダーカメラが良さそうだと思った。
レンジファインダーは一眼レフとは違い、
距離計二重像と呼ばれるものの重なりを調整して撮影をするカメラだそうだ。
このへんは使ってみないとよくわからないが、一般的にはスナップ向きと言われている。
特筆すべき点は、スナップ向きという点に加えて、レフ板がないこと。
この為ボディが一眼レフに比べて薄くて軽い。つまり携行性が良い。
去年末にボディバッグを買った僕には、これは結構嬉しいポイントだ。
「じゃあデジカメでいいじゃねーか」なんて言われたら、それは無粋だと返しておこう。
レンジファインダーカメラで一番有名なのは、やはりライカDⅢ(Ⅲ型)だろう。
ライカ。カメラが好きになる前から知ってた。カメラ業界の重鎮。
僕が最近よく見てるブロガーの人がこのDⅢを持ってらっしゃる。格好良いカメラだ。
だからといって、このⅢ型、バルナックライカを買えるかといったら、すぐには無理だ。
そもそも、レンジファインダーはおろかフィルムカメラ自体初心者の僕が、
バルナックライカをおいそれと手に入れて満足に使えるはずがない。
だから、まずはコイツで勉強をしてみることにしたのだ。